【SOLOBOAM 150km】

   
新型感染症の拡大を抑えるため、残念ながら今年のJEROBOAM GRAVEL 
   CHALLENGEは中止となった。涼しいイタリアの秋を熱く盛り上げるイベントとして、
   僕も開催を楽しみにしていた一人として中止が悔やまれる。
   
早く日常を取り戻し、来年からは変わらぬスタイルでJEROBOAMが開催されることを
   願うばかりだが、それを待てない冒険者たちの欲求を満たすべく、2020年9月19日より
   「SOLOBOAM GRAVEL CHALLENGE」が開催される運びとなった。
   世界各地に設置される3Tバイクエクスペリエンスショップをスタート/ゴールとし、極少
   人数で150kmまたは300kmのグラベル区間を含むコースを走破する共有型イベント。
   見事完走したら、GPSデバイスにより記録したログデータを提出し認定してもらうスタイル
   のため、一人でも、いつでもチャレンジが可能だ。
早速プランを組み、日本では敬老の日と
   して祝日になる9月21日、2名で150kmのコースにチャレンジする。


     
   群馬で唯一のエクスペリエンスショップ    平日ならオフィスへ急ぐビジネスマンを
   「サイクルハウスWISH 前橋南店」を   避けながら走る駅前通りも、祝日ならではの
   7:00にスタートする。ソーシャル     落ち着きを見せる。

   ディスタンスを保ちつつ記念撮影

     
   前橋名物の五差路。             高さ21.3mの赤城大鳥居を見上げる。
   日本ではやはりラウンドアバウトは      自動車に乗ってくぐれる鳥居は珍しい。

   馴染まないのだろうか。

     
   全国には300超の“赤城神社”がある    かわいい狛犬!?に癒されつつ、
   らしいが、こちらは総本宮とされる      道中の安全を祈願。
   「三夜沢赤城神社」


     
   吊り材に集成材を用い、自然と人工が見事に  ターマックとグラベルを隔てるグレーチング
   調和した「大猿橋」を通過。         を超える。非日常への入口だ。

     
   林道赤城東麓線は、オフロードバイク愛好家  生い茂るススキを駆け抜ける。
   から人気が高い。自転車の僕らを見て、    紅葉にはまだ早いが、秋を感じる瞬間
   少し驚いただろう。

     
   突如現れるターマック区間で箸休め。     苔の生す壁の横を過ぎる。木々が紅葉した
                         頃のコントラストも見てみたい。

   ここからしばらくはターマック区間となる。グラベルパートに入る前にタイヤの空気圧は
   下げておいたが、この後もグラベルパートは出現するし、何より低圧だと乗り心地が良く、
   それでいてペダリングの重さは感じないので、しばらくこのまま走ることにする。


     
   猿川温泉の源泉の蛇口からは、        みどり市の貴船神社。
   冷たい冷鉱泉が出る。            初詣だけで毎年20万人以上が参拝する。

     
   樹齢1000年とも言われる「小平の大杉」。 小平塩沢林道に入る。
   根元周囲7.8mを誇る。           極上のグラベルパートだ。

     
   下りパートはかなりのハイスピードとなる   起伏に富んだコースは、上り区間での
   ため、ライン取りが非常に重要だ。      ペダリングの巧拙が問われる。

   ここから先はターマック区間となる。時間に追われないショートトリップではあるものの、
   少しのんびりし過ぎたようで日没が迫ってくる。とは言え美しいマジックアワーに思わず
   ビンディングペダルをリリースし、代わりにカメラを構える。いま目の前に広がるこの瞬間の
   光景は、明日は決して見ることはできないのだから。


     
   崖下を流れる高栖川を見下ろす。       日没が近いのでライトを点滅から
   随所に崩落跡もあり、少し不気味だ。     点灯にスイッチ。

     
   山奥でのマジックアワーは、仕事をしている  綾戸狭沿いのトンネルを抜ける。降雨が
   平日ではなかなか味わえない。        多いと通行止めになる険しいエリア。

     
   利根川を跨ぐトラス構造の大正橋を渡り    150kmを走破し、「サイクルハウス
   サイクリングロードへ入る。         WISH 前橋南店」へ無事ゴール。
                         ソーシャルディスタンスを保ちつつ記念撮影

   
早朝に中心市街地を離れ、山深いグラベルロードを何か所も抜け、普段はじっくり見上げる
   ことも少なくなってしまった夕焼けに心を打たれ、日没も怯まずに帰着。走行距離は
   約153km/獲得標高約2600mは決して易しくはないが、ロードバイクや、マウンテン
   バイクとは異なった遊び方ができるグラベルバイクならではの魅力を、今回の
   SOLOBOAMで改めて知ることとなった。新型感染症は世界を脅かし続けているが、
   大勢ではもちろん、少人数でも楽しめて、密集状態にもなりにくいサイクルスポーツは、
   時代にマッチした素晴らしいレクリエーションであると実感した。
   
I left the city early in the morning, passed through several gravel roads, was
   impressed by the sunset, which I rarely look up at, and returned without fear of
   sunset. The mileage is about 153km / altitude of about 2600m, which is not easy,
   but I learned a lot from SOLOBOAM about the charm of gravel bikes that can be
   played differently from road bikes and mountain bikes. The Covid-19 continues to
   threaten the world, but I realized that cycle sports, which can be enjoyed by a large
   number of people as well as a small number of people and are less likely to be
   crowded, are a wonderful recreation that matches the present age.

   
走行距離:152.96km
   
獲得標高:2626m
   
走行時間:8時間55分
   
平均速度:17.1km
   
所要時間:13時間30分